わたしとトリコテ vol.6


いつもの暮らしに彩りとアクセントをプラスする「トリコテ」は、暮らしの中でどのような佇まいを見せるのでしょう? 「トリコテ」のアイテムをセレクトしていただき、もの選びのルールを伺う「わたしとトリコテ」。6回目のゲストは、アーティストの東ちなつさんです。
花やリボンなどのモチーフを使って描いた絵や、トーストをキャンバスに見立ててデコレーションした「ちなトー」など、女性が好きな世界観が詰まった作品で人気のアーティスト、東ちなつさん。作品を生み出しているアトリエにも、赤のドットのカーテンやピンクの花のオブジェなど、かわいいだけではない、ちなつさん独自のセンスがぎゅっと凝縮されています。

「シンプルだけど少しアクセントになるようなもの、デザインに遊びがあって、手仕事を感じられるようなものが好きですね。それはインテリアだけでなく、ファッションの好みにも共通している気がします」
ドローイングのほか、地元・金沢の伝統菓子、金花糖(きんかとう)をアレンジしたオブジェや時計などを作る、砂糖細工作家としても活躍するちなつさん。

「金花糖は職人さんによって色付けがちょっとずつ違います。職人さんが少なくなってきているから伝統を守りたいという思いもあって、職人さんの工房に聞きに行ったら教えてくれたんです。その職人さんが私がすることを新しいと面白がってくれて、作ってもらった砂糖細工にパーツをつけたり、色付けをしています。イラストを描くのは、違う頭を使っている感じがして楽しいですね。ちなトーができたのも、同じようにクリームのように砂糖を絞れるのでは、と思ったのがきっかけでした」
自身の作品でも特徴的な、ピンクを使ったファッションをコーディネートにも取り入れているちなつさん。夢のあるような服が好きなのだといいます。

「母は洋服が好きな人で、子どもの頃は黒やグレーのシックな色しか着せてもらえなくて。ピンクはあまり着れなかったから、今ピンクをたくさん着ているのはその反動なのかもしれません(笑)。服を買うときは、光が当たったときの色や素材、質感を大切にしています。絵とすごく似ている気がしますね」
そんなちなつさんにコーディネートしてもらったのは、トリコテのピンクのアイテム。まずはRIB KNIT SKIRTと、MELLOW TULLE LEGGINGSを使ったコーディネートです。

鮮やかなローズピンクのニットのスカートには、サステナブルな繊維ベンベルク(キュプラ)とコットンをかけ合わせた糸を使用。裾がフリルのようになった、お花のようなシルエットもちなつさんにぴったり。サイドや裾の刺繍がアクセントになった、チュール素材のレギンスの足元にも春を感じます。

「シアートップスから足元のカンフーシューズまで、ピンクのグラデーションにしてみました。ハイウエストがかわいいので、全体もピタッとしたシルエットがいいなと思いました。紫がかったピンクが印象的なので、このスカートをメインに全体をコーディネート。素材も気持ちよくて動きやすく、軽やかにお出かけしたくなります。シースルーのレギンスも珍しくて、かわいいですね」

次に合わせたのは、ベージュをベースにピンクやグリーン、袖のフリルがアクセントになったKNIT T-SHIRTと、好きな色のスマホケースとウォレット、ストラップを合わせて、自由にカスタムできるバッグ MIX MATCHシリーズです。

「シアートップスとパンツをピンクに。ニットは裾の配色や袖のフリルなど、ディテールが凝っていてすごくかわいいですね。風通しがいい素材でこれからの時期に活躍しそう。ベージュがベースになったシンプルなデザインなので、どんな色とも合わせやすいと思います。バッグはこれひとつで出かけられるし、ベルトを変えるだけでもがらりと雰囲気が変わるので、服に合わせて変えてみるのも楽しそうですね」
ピンクを服に取り入れたコーディネートはなかなか難しいと思いがちですが、とにかくやってみると楽しいとちなつさん。

「ピンクにはいろんな色があって、パキッとした青みがかったピンクはおしゃれに見えるし、濃いピンクの方が実は合わせやすいです。色を身につけると単純に楽しいし、気持ちも上がります。私はずっと家で仕事をしているので、1日中パジャマでいようと思えばいられますが、ちゃんと着替えてメイクするとメリハリができます。それが私のスイッチになっているのかもしれません。服やメイクなどを通して、かわいい色が目に入ると、日常がちょっとだけ楽しくなる気がします」

東 ちなつ

アーティスト
ドローイングやペインティングを軸に、シュガークラフト等、平面と立体を行き来しながら独自の世界を表現。2015年より故郷・金沢の伝統菓子「金花糖」をベースに、新しい解釈で絵付けとデコレーションを施した砂糖の作品「NEW金花糖/NEW WAVE SUGAR」を展開。

https://chinatsuhigashi.com

 

Photo & Design : Nozomi Nishi
Text & Edit : Mayumi Akagi