わたしとトリコテ vol.5
いつもの暮らしに彩りとアクセントをプラスする「トリコテ」は、暮らしの中でどのような佇まいを見せるのでしょう? 「トリコテ」のアイテムをセレクトしていただき、もの選びのルールを伺う「わたしとトリコテ」。5回目のゲストは、インテリアスタイリストの大谷優依さんです。
ナチュラルなテイストの中に、洗練されたエッセンスが感じられるスタイリングで、雑誌や広告などで活躍する大谷さん。夫、1歳半の娘さんと暮らすワンルームのご自宅には、大谷さんらしさを感じるアイテムが並びます。
「丸っこい形など、スタイリッシュよりは癒されるようなもの、民芸やかごも好きです。作家ものの器も多いですが、特に気に入っているのは、イタリアの陶芸家、クリスチャンヌ・ペロションによる白いグラデーションのマグカップ。和食器にも合うし、ナチュラルトーンのものは何と合わせても違和感なく、合わせやすいんです」
これまでは無彩色の、ナチュラルなものを選ぶことが多かったという大谷さん。出産後は、もの選びが少し変わってきたのだとか。
「インテリアは基本的にシンプルですが、ポイント的に色のあるものを使うのが好きになりました。ファッションなら以前は絶対に黒や白だったのが、トートバッグや靴下に黄色や青などの色を入れるようになって。子どものものを見ていると自分も欲しくなるし、色ものや柄ものは、明るい気分になれます」
そんな大谷さんがスタイリングしたのは、「BAMBOO PLATE」シリーズ。「トリコテ」定番の4柄を使った、バンブーファイバー素材で軽く、割れにくいお皿です。パンと目玉焼きの朝食セットには、白がベースのTERRAZZO柄、大人のおやつのスコーンにはリボンのように見える柄がかわいいSPOTLIGHT柄、娘さんのバナナトーストには、落ち着いたグリーンがモダンなPOLYGON柄を使いました。
「どれも食材と合わせやすい色なので、組み合わせしやすいです。サイズ感もちょうどよく、子どもっぽくない柄がいいですね。
子どもが生まれてからは、使う器も変わってきました。娘は床でピクニックのようにして食べることがあるのですが、こういう割れにくい素材のお皿を使うと安心です。外食するときも子ども用のお皿がないところも多いし、割ってしまったら怖いので、メラミン素材のお皿を持っていきます。スプーンとお皿、スタイをセットにして持っていると、気兼ねなく外食を楽しめます」
BAMBOO PLATE 各¥1,980
左上から時計回りに「SPOTLIGHT PLATE」「POLYGON PLATE」「PUZZLE PLATE」「TERRAZZO PLATE 」
ものは少なくはないのに、すっきり見える大谷さん宅のインテリア。「かわいいものがあれば、雑に置いてもかわいくなる」と笑う大谷さん。さりげなく置かれたアイテムも、大谷さんが好きなものには統一感があります。
「色のものが多いと少しごちゃごちゃ見えるので、色や柄はポイント的に差しこむのがいいなと思います。もし柄ものが難しいと感じている人には、毎日使うものはシンプルなもの、その日の気分で変えられるものを柄ものにするのもおすすめです。
白い器などシンプルなものの中に、柄のプレートをポイントで使うと、食卓も楽しくなりそう。子どもにはもちろん、大人のピクニックにも使いたいです」
大谷優依
雑誌や書籍のエディトリアルデザイナーを経て、2012年インテリアスタイリストとして独立。ライフスタイル誌や広告などで空間演出やインテリアの提案などを手がける。
Photo & Design : Nozomi Nishi
Text & Edit : Mayumi Akagi